多摩サイって楽しい♪

その日のチャリ通は連続三日目だったということもあり、関戸橋から多摩サイを使うことにした。朝の多摩サイは特に寒くなってきたこともあり歩行者も少なく、とても走りやすい。のんびり走って明日の同僚との尾根幹アタックのために体力温存、という考えだ。

いつも通り関戸橋を渡って多摩サイに入るとき、後方に黄色いロードバイクに跨ったローディを発見。フレームも黄色だが、ウェアも黄色だった気がする。バイクは多分キャノンデール。色とフレームの太さから勝手に100%想像ですが。

チャリに乗り始めた2年前なら、ローディの前に出ることはためらったと思う。が、今となっては2年乗り続けて多少の体力も付き、バイクも新調したばかりのデローザネオプリ君。僕は何も考えずにその人の前に入る。50mは間が開いていただろうか。関戸橋を潜り、坂を上ったあたりで黄色いローディは僕の後ろにぴったり付いた。

「え。ちょっ、待て。」

でもこういうことはいくらでもある。すぐ抜いてくれるか、離れてくれるだろう。と思いながら32km/hrで1kmほど巡航するが、まだ後ろにいる。巡航時速32kmというと、普通のロード乗りなら普通に出す速度である。とは言え知らない人に無言で後ろに付かれるのは、力量を試されているようであまり良い気分ではない。

さて、ここで選択肢は二つ。
1) 速度を28kmくらいまで落として黄色君に譲るか
2) 36kmくらいまであげて様子を見るか

しかしネオプリ君の、いや、デローザのプライドにかけて、どこのチャリかも分からぬ人に抜かれるわけにはいかない。僕は迷わずペダルを踏み込んだ。36kmまであがった。後ろをちら見すると、まだ黄色い気配を感じる。それなりに必死なのであまり後ろは見えないが、確かにいる。

むぅ。幸か不幸か、障害物・歩行者が全然いないのでスピードを弱める理由が無い。休む理由が無い。こぎ続けるしかないのです。なので、さらに踏み込んで39kmまであげる。後ろを見る余裕も無い。そのまま2,3kmほど走っただろうか。やった!歩行者だ!やっと休める。足を止め追い越す際、ちらっと後ろを見る。ひぇ〜!!まだいる!黄色君がまだいる!黄色キャノンデール(推測)め!39km/hrでも付いてくるか!?ん?もしかして、どこかで見たタイガースカラーのCOPPIなのか?そんなことはどうでも良い。

やめておけばいいものを、無意識のうちにダンシングをまじえて41kmまであげてる。ちくしょー。さすがにもういっぱいいっぱい。平地でそんな速度、普通平日のしかも通勤では出さない。なんでこんなにがむしゃらになっているのかは分からない。

きっとデローザ乗りとしてのプライドである。稲城大橋下から1kmほど41km/hrで走って多摩川原橋に近づいたとき思った。なんで俺だけが引いてるんだよ。黄色君引いてくれてもいいじゃん。

でも僕は多摩川原橋がゴールなのである。さようなら黄色君。なんだかんだ言って楽しい朝でした。

でも今度は引いてね。

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